Aloha! 治る力

治る力を生かした医療を求めてハワイに移住して来た医師のブログ

医療現場の「以心伝心」

 

5年生存率1%

まだ30代でステージ4のすい臓がん闘病中の患者さんが涙を流しながら「わたしはステージ4のすい臓がんは治らないんだっていう事はよく分かっているんだけど、とても辛いんだ」と言われました。そして彼女の腫瘍内科のカルテに「このケモセラピーは緩和的治療であり、緩和的治療しかオプションがない事を患者さんは理解している」っていう記述があった事を思い出しました。つまり「自分たちはちゃんと厳しい現実をカウンセリングしたのだとメディカルリーガルの側面を考慮している」ということです。

 

実際にAmerican Cancer Scority によると、ステージ4のすい臓がんの5年生存率は1%です。「変な希望を持たせてはいけない」という医療関係者としての責任からきっとそういった記述になったのだろうと思われますが、わたしはちょっとだけ違和感を感じました。正確には「このケモセラピーは緩和的治療であり、我々のクリニックでは今の所それ以上の治療法はできないという事を患者さんに説明し、理解していただいた」と記述すべきだと思ったわけです。

 

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超簡単でズボラな電磁波(EMF)対策

「超簡単な電磁波」対策はこれ!!

 

携帯、家電、モダンライフに欠かせない便利グッズたち、使用しながら電磁波についてちょっと気になっておられるけど、でも何をどうやって始めたら良いのかわからないかもしれませんね。

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ハワイの伝統ハーブ:la'au lapa'au  ラアウ ラパアウ

今日は、朝から気持ちの良い貿易風が吹いているビーチ日和!鍼灸の勉強をビーチでやろう!と思い立ちマイダーリンとビーチに行って来ました!ハワイの日差しは本当に強く昼間の日光は皮膚に長時間当たると「痛い!」っていうくらい。でも今日はそんな日差しのもとに行きたい私がいます! それも昨日ファーマーズマーケットから家に連れて帰ってきた素敵な日焼け止めをデビューさせるのが楽しみだからです。

 

ファーマーズマーケットで出会ったこの素敵なアルミ缶に入った手作りの日焼け止め。サンプルを開けてみたら、懐かしいとっても良い香りがして、すぐにla'au lapa'au  ラアウ ラパアウだとわかりました。

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環境を整えて健康に(腸内環境のEco システム編)

最適な健康:Eco -System

最適な健康ってどうやってどうやって実現するの?

これが私が医師として最も興味とパッションを持って取り組んでいる事です。それはとってもシンプル。治る力を発揮できるように「環境を整える」事です。今日はその中でも最も私たちに近い環境である腸内の環境についてお話ししましょう!

私たちの体はドーナッツのようになってます。つまり、お口から肛門までの空洞がドーナッツの穴にあたり、細胞がある部分や臓器の部分がドーナッツの身の部分です。そんな私達の「最も近い環境」がお口から肛門までの消化管の中です。最近、腸内細菌と人間との密接な関係について色々と注目されていますが、腸内細菌が喜ぶような餌(プレバイオティックな繊維)を食べると、それを細菌くん達が食べて発酵してくれて、短鎖脂肪酸を分泌してくれ、それが生体機能を助けてくれる事がわかっています。

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アメリカ統合医療学会とホリスティックな歯科治療

先日からサンディエゴの統合医療の学会&専門医試験のボード試験のレビューコースに参加しています。

 

改めて、統合医療こそが、慢性疾患を癒す解決策だと確信しました。学会でプレゼンされているような先生方は20−30年前からこのような統合医療を異端児と見なされながらも追求し、エビデンスをきちんと使って治療されておられる素晴らしいメンターたち。彼らがこうやって新たな道を切り開くグラウンドブレーキングなことをしてこられたのは、LOVEとpassionがあったからだと思われます。


私も、現代医療のシステムの中で迷い子になっておられる患者さん、医療従事者の解決策になれるように力になって行きたいです!癒しや治癒はLOVEがある環境で初めて可能になると信じて頑張ってます!

ところで、私の最近の興味は歯科治療と全身の健康、特に免疫系の関係です。学会のお昼休みにサンディエゴのホリスティックな歯科治療のクリニックに行ってクリーニングと歯の治療をして来ました。

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カッピングの効果とリスク

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リオのオリンピックでマイケルフェルブスさんの背中と腕にカッピングのマークがクッキリしていた事が話題になりましたね! 私たちのクリニックの同僚たちとも仕事の合間にカッピングがこれで有名になるねっと話していました。

 

カッピングは東洋医学の治療だと思われていますが、紀元前1550年にエジプトのPapyrusに体から異物(foreign matter)を取り除くためにカッピング治療をしていたという記録があるくらい大昔の治療法で、その後ギリシャ、ヨーロッパ、アメリカと広まり、18世紀にはバスハウス(お風呂屋さん、銭湯のようなところ)やドクター、散髪屋さんなど、広く行われていたのだそう。旧ソビエトユニオンでは20世紀まで行われていました。

東洋と西洋ではカッピングの目的が少し異なっており、東洋医学ではカッピングは滞っている気をちゃんと流すための治療と考えられており、鍼灸のツボにそってカップをつけています。昔の西洋医学ではカッピングで悪いものを表面にだしたり、あとは悪いスピリットを体の中から出す治療と考えられていました。

 

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アメリカの統合医療の背景

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現代医療の発達により、急性感染症、緊急手術を要するような病気の治療がスムーズにできるようになりました。よりハイテックな治療法、より侵襲が少ない手術のやり方もどんどん開発されています。それはとっても素晴らしい事!

それと並行して、新しい医療の分野も注目されるようになりました。今ある臓器別、疾患にフォーカスを当てた治療法では治りにくい慢性病が沢山あり、そういった慢性の病気をリバースしたり、診断がつく前の未病の段階で治したり、「最適な健康=Optimal Health」を実現するための医療が必要だと感じている医療の専門家達が増えてきました。

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