Agrihood-ファームを中心としたコミュニティー作り
メリークリスマス! あっという間に年の瀬ですね。
ハワイに引っ越してきてあと数ヶ月で1年になります。医療システムは、今の現代医療ではほぼ疾病マネージメントと病気の早期発見がメインですが、私は近い将来「健康で幸せな生活を支える」コミュニティーのエコシステムの一部としての医療(セルフケアーの教育、生活環境を最適化する環境に優しい医療)が求められている時期に来ていると思っています。like-minded な仲間達と繋がりながら実現したいです!
そんな私の最近の一番の関心ごとは「Agrihood=ファームを中心としたコミュニティー作り」です。ジョージア、カリフォルニア、ハワイ、アイダホ、アメリカなどなど色々なところで、今このAgrihood-アグリフッドが出来始めていて注目を集めています。住みたいな〜!!こういう地域に鍼灸も現代医療も全て包括するような「健康とハピネスのための医療施設を根付かせる」ことができるといいな〜と色々なエリアの写真やビデオを見ながらワクワクしています!!
自分一人で畑を借りても毎日の作業が大変だし、べケーション中の畑の世話の手配など色々心配事が出来てくるけど、コミュニティーの中にプロが栽培してくれて自分達も参加できるようなファームがバックヤードのすぐ裏にあるアグリフッドではそんな心配も無用!そして大抵のアグリフッドでは「ネットゼロ」つまりソーラーシステムなど、カーボンフットブリントを少なくして、電気代もほぼネットゼロになるようなグリーンな生活を実現させるテクノロジーが標準的にどの家にも備わっています。そして中にはコミュニティーに Farm to Table のレストランも、憩いの場も、自転車やウォーキングのトレイルも、ジムも、ヨガスタジオ、マッサージルームもあるものもあります!健康でハッピーに同じような価値をシェアーしている仲間達がともにつながって行けるコミュニティーになっているんです!!!
私たちが健康でハッピーな人生を送るために重要な役割を担っているものとして、これまで発表されている研究のデータがあるものはたくさんあります。
1 人との繋がり
2 野菜、果物、ハーブやフラワー
3 人間と共存してくれているフレンドリーなバクテリア(土壌)
4 綺麗な水、空気、
5 Nature Time: 自然との時間
6 暗くて静かで快適な夜にサポートされる良質の睡眠
7 適度な運動
8 クリーンなエネルギー
9 環境に優しい生活習慣
10 リラックスタイム、マインドバディーの時間
などなどです。どこの街でどんな風に暮らしたいかを考えるとき、医療施設が近くにあるといざという時安心だけど、それは急性期の健康のピンチを回復させるためのもので、それ自体が健康を作ってくれるわけではないっていうのが今の医療のあり方だと思っています。 北海道の夕張市の医療と健康についての森田先生のテッドトークがありますが、
病院がなくなっても幸せに暮らせる! 夕張市のドクターが説く、”医療崩壊”のススメ - ログミー
このトークから私が考えることは、健康は受動的に医療を受けて作るものではないっていうことと、コミュニティーの繋がり、このトークに出てくるおばちゃんの家のような地域の繋がりの場、運動、栄養、などなどが健康づくりのメインだっていうことです。彼はトークの中で「病院は健康で長生きするための施設」と言われていますが、私はそれは今の医療では「急性期に健康のピンチを切り抜けるためと病気の早期発見」のための医療なので、健康で長生きのための施設としてはフルには機能していないと思っています。
理想的には、人々の繋がりとセルフケアーの意識が充実しているところに、健康的な生活をアドバイスしたり、ちょっとした質問に対してリライアブルな答えをエビデンスに基づいて教育、説明してくれるスペシャリストや、環境医療、プライマリーの予防医療(疾病を予防やリバースする)に精通した医療のスペシャリストがサポートすることで、もっともっと社会は健康になるんだって思っています。そして終末期にも充実して快適でハッピーな最後が迎えられるようにサポートする医療も充実していれば安心して暮らせるコミュニティーになるのではないかな〜と思っています。
ヘルシーでハッピーな生活をサポートしてくれる街作りの一部として、保険会社、市や国が「医療と健康のスペシャリスト」を送り込み、「健康とハッピーをサポート」するような医療施設ができると本当に理想的で、社会と一緒に健康づくりのエコシステムとしての医療が作られ、求められ、機能していくと私は信じてます!!そうすることで、一人一人の健康に対するセルフケアーの意識も育ち、しかも健康を作るような生活を楽しく継続できるようになるのだと思います。街中に住んで、手間暇かけて料理を作ったりしている今の私の生活ですと、クリニックの勤務が長い日は家に帰ったら翌日のランチの準備をすると他に何もできなくなってしまいます。だけど、もしもバックヤードのすぐ外にファームがあって、疲れた時にはとれたての野菜をたっぷり料理してくれるレストランがすぐそばにあると、本当に健康メインテナンスのための手間暇がかなり減ってストレスも減るし、リラックスタイムや趣味の時間などもっと生活を楽しめると思います。
Agrihoodのようにファームを中心に初めからデザインされているコミュニティーにラッキーに住む事ができれば理想的かもしれないけど、そうでなくても「アーバンガーデニング」など小さなスペース、しかも恵まれないエリアにファーストフードの代わりに野菜を供給するためのガーデニングをされているロサンゼルスのロン・フィンリーさんのような方もおられるし、ボランティアーのグループが自分の庭に来てくれて芝生のランドスケープをEdible garden (食べられるものを育てるガーデン)に変えてくれるサービス(DAILY ACT)などもあります。
Ron Finley: A guerilla gardener in South Central LA | TED Talk | TED.com
私が住んでいるオアフにも、草の根的な活動で家の庭をエディブルガーデン(食べられる野菜や果物のガーデンにする)ボランティア活動があります。Permabilitz Hawaii っていう活動です。3回参加したら、自分の家にも来てもらえるようになるのだそう!!こういうコミュニティーの繋がりって本当にいいですね。私もこの素晴らしい活動に参加してみたいな〜と思っています!!
Kauai島にKukui'ula というAgrihood ができていてオーガニックの野菜、フルーツ、お花畑もあり、とれたて野菜で作ってくれるオーガニックのジューススタンドもあるのだそう!2月にカウアイ島にシアトルの歌の先生が来られるのでレッスンにいく時にちょっと立ち寄って見ようと思います!
Upcountry Farm & Lake | Kukui'ula
今は仕事と勉強があまりにも忙しい時期だけど、同じような価値観、生活感、医療に対する期待感を持った仲間達と繋がりながら今の頑張りが役に立つように毎日頑張りま〜す!!
写真はカウアイ島のAgrihood、Kukui'ulaのものです。
参考サイト&文献
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2610104/
Agrihood のリソース!